ピナ・バウシュ 「フルムーン」
<goes back 3月下旬>
*だいぶ時間が経った事柄ですが、思い出して書いてみます。。。
ヴッパダール舞踊団の「フルムーン」を観てきました。
とても楽しみにしていた、巨大な岩が登場するナンバーです。
そして、大量の水も使用するというのです。
ヴッパダール舞踊団といえば、
舞台上に土を盛ったり、水を張ったり、通常のダンスの舞台では
あまり使用しないような自然物をセットとして使用することでも有名です。
もちろん、一番の魅力は振付家であるピナ・バウシュの振付。
今回の「フルムーン」は水と人間の魅力といいましょうか。。。
「フルムーン」なのに水に惹かれました。
オープニングは2Lペットボトルを持った男性が2人登場し、
思い切りそれを持った腕をブンッと振り。
徐々にその振り方が強く早くなっていく。ちょっと意外な幕開け。
巨大な岩は初めから最後まで、ずっとそこに居続け、
深い意味があるようなないような。
でも、必ず登場する人間と関わっていく。
そして水も、常に人と関わる。
雨として、川として、そして、あるがままの水として。
以外に感じたのが、「雨音」。
雨音として狙ったのではないのかもしれませんが、
私には雨音に感じたあのなんとも心地良い水の音。
聞き慣れているはずの自然な音。
自然界ではない劇場という環境で聞いた自然な音だったからかしら。。。
そして、なんといってもダンサーの魅力。
今回はダンサーのバックグラウンドを観た気がしました。
というか、アジア系(フィリピンかな?)のダンサーが踊ると
そのダンサーの生まれたであろう土地を垣間見たという感じです。
わざとピナがそうしたのかどうか。
私が勝手にそう感じただけか。
前回の「春の祭典」でも、お気に入りのダンサーがいたのですが、
今回もそのダンサーかな。
とても小柄な女性ダンサーでとてもしなやかな踊りなのです。
ダイナミックで、彼女が一人で踊っても
舞台が彼女のパワーで漲り、胸が詰まりそうなほど切なくなります。
そして、ダンスっぽくない、日常的な動きもたくさんあり。
ちょっと色っぽいシーンも、笑える瞬間もあり。
女性の衣装で多用されるスリップドレスも恒例のようですが、
これも気に入っています。とても女性が女性らしく見える気がします。
ヴッパダール舞踊団をまだ観たことがない方は
是非、一度劇場に足をお運び下さい。
ちょっと切なくて、でも、満ち足りた時間を過ごせます。。。
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